LPWA通信規格の一つ。
ELTRESはSonyが独自で策定した無線通信規格です。

「長距離安定通信」「高速移動体通信」「低消費電力」の特長を活かし、様々なセンサーで取得した情報を広範囲に効率よく収集することができる。通信を扱う上で多くの活用に有効です。

弊社ではELTRESに使用できる伝送器、「ELTRESアダプター」を開発いたしました。この「ELTRESアダプター」を使用することで、ELTRES自体の使用シーンの幅を広げることが可能となります。 【2021年2月15日リリース】

子供の見守り監視など、LPWAの普及と共に徐々に生活様式が変わってきていると思われます。弊社はこの変化をデータ取得の要となる計測制御産業にも取り入れたいと考えております。計測制御メーカの機器はセンサー及び、センサーと接続する変換器,PLCという製品で大部分が成り立っています。センサー及び、変換器の技術は既に出来上がっており、またPLCや総合制御システムなどの躍進で素晴らしい製品群となっております。弊社ではこの技術を生かしながらLPWA通信で業界に貢献したいという思いがあります。例えば水圧式水位センサーですがArduinoやラズパイ等、市販マイコンを利用すれば、作成は可能です。しかしながら、水位観測の手法、調整方法、設置環境、センサー制御、水位計センサーの故障要因対策などの処理を機能付随しないと、現時点のセンサー部からの水深が分かるだけの実験機となり得ます。また、そのような機器は使用期間が長くなるに連れ、故障・改修のサイクルに陥ると思われます。弊社ではこのような失敗談より、産業・計測制御メーカー様と協力しながらLPWA事業に取り組む形としております。このような経緯より、ELTRESアダプターは変換器、PLCからの出力を無線通信にする伝送器という位置づけで製作しております。

～防災管理・見守り支援システム例～

○用水・2級河川水位観測、流量観測(閾値アラート通知)

○積雪観測、消雪機稼働状況監視、除雪機位置観測

○見守り遠隔確認システム

遠隔水位観測

地域防災への観点からスモールスタートとして、用水や2級河川の水位観測・流量観測を行っています。データをリアルタイムで確認・メール等で通知することで事故の軽減や地域住民への警鐘を促すことを目的としています。

本装置を水位計と接続し、接点出力をWebカメラと連動するシステムを構築しました。これにより、水位が高まったときのみ、カメラが起動し、映像の確認ができるといったシステムを運用しています。

積雪観測

2021年の北陸には著しい降雪が確認でき、雪害によって住民に甚大な被害をもたらしました。今後も温暖化現象による気候変動は頻回に見られ、雪害対策においても重要な観点として捉えることが必要です。

今年度積雪センサーを用いて重点箇所での積雪遠隔観測を実施いたしました。ELTRES通信を用いてコストを削減したシステムです。積雪量を遠隔で観測、閾値を設定し、値が超えた場合に警報を発するシステムとなります。今後はこれに加え、除雪機位置観測/消雪機稼働状況監視も視野に入れ取り組むこととし、住民が安心して暮らすことができる街づくりを行う方針です。

～生活環境向けシステム～

○室内温湿度監視、CO2量観測

温湿度・CO2数値遠隔管理

屋内環境での温湿度管理とCO2の観測を行い、その環境に応じた適切な値を確認できるシステムです。特にCO2数値の確認においては、現在問題となっている感染症対策として換気対応の目安にすることも可能です。下記は弊社開発品の「[CH301]データモニター」です。こちらを使用することで直接目視で数値を確認することも可能にもなります。Wifi環境があれば、モニター自体にID・PASSを入力し接続が可能です。閾値設定も行うことができ、温度、湿度、CO2のデータが設定値を越えたとき、画面上で「Warning」を表示します。必要時にはメール通知を行うことができます。